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今週号のジャンプのめだかボックスの球磨川があまりにも種橋の好みすぎて(元々球磨川は大好きです)勢いでDRRR!!でめだかパロを書いてしまいました。
本誌読んでない人にはよくわからないかもしれません・・・。
そして、種橋は立ち読み派なので所々抜けてたり、違ってたりします。
*臨也と甘楽ちゃん中心、派生が少し出ます。
「誰が…謝るって?私はあなたが嫌い。静雄も、新羅も、日々也も馬鹿じゃない」
たった今静雄達を侮辱した目の前の女を甘楽は睨み付けながら言う。
声こそ荒げていなかったが、その瞳には嫌悪が見える。
「あぁ、そう!」
その瞳に、言動に苛立った女は容赦無くゲームに負けた甘楽に罰を執行するために斬りかかる。
「っ!」
「な…」
「臨也…」
しかし攻撃は2人の間に割って入った臨也の右腕に当たる。
「あ~あ、失敗したなぁ。これ以上深く愛することはないくらい甘楽を愛してるって思ってたのにたのにさぁ。本当に俺は昔から惚れっぽい」
「何で…」
息を乱しながら喋る臨也に驚いて甘楽が尋ねても臨也は答えることはせず、同じく驚いている女に向かって喋る。
「甘楽の分の罰は俺が受けたってことでいいでしょ?そして続けて俺もいくよ、そのゲーム」
カードが置かれた台を指差しながら言う臨也に、女は静かに言った。
「止めた方がいいですよ。今貴方はインフルエンザ級の高熱を発症してます。それ以上病気を重ねれば本当に命に関わります」
「ネブラからは俺を殺すなとは言われてないんだろ?なら大丈夫なはずだし、何で俺が負ける前提なのかな?サクッと勝っちゃうかもよ?そうしたら君は俺ではじめての敗北を味わうわけだ。ハハッいいね、それ」
歪んだ笑みを見せる臨也の意図を読むことが出来ずに女は少しだけ考えるが、引く理由もないという考えに至る事で口を開いた。
「…いいでしょう。ですが、負けた時に罰が軽くなるなんて思わないでください。私は貴方が嫌いですから。ですがまぁ、後攻めのハンデくらいは差し上げます」
「ハンデ?そんなのいらないよ。その代わり…」
臨也が腕を上げると大量のナイフが降り注ぎ、ナイフがカードを台に縫い止める。
「何を…」
「君のイカサマは封じさせてもらうよ」
「っ!」
「イカサマ!?」
声を上げたデリックを呆れながら一瞥した後、臨也は再び喋り出す。
尤も、最初はデリックに対する嫌味から始まったが。
「やれやれ、シズちゃんを元にした人形は頭もシズちゃん並みなのかな?甘楽は途中から気付いたんだろ?尤も、最初から疑ってたはずだけど」
臨也の言葉を受けて甘楽は少しだけ表情を歪めながらも、辛そうにしている臨也の言葉を引き継ぐ。
「この手のゲームが苦手な静雄と、ゲーム自体が理解できていない可能性のある日々也はともかく、単純な記憶で新羅が簡単に負けるはずない。だからはじめから何かはあると思ってた。気付いたときには遅かったけど」
そう説明されてもデリックには実際何が行われていたのか皆目見当がつかない。
「何をやってたんすか?」
「はぁ…簡単だよ。左手でカードをシャッフルしてたのさ」
「おそらく配点の高いカードを中心に。だから私はいくら記憶してもカードを当てられなかった」
その言葉でデリックも納得がいった。
ゲームに慣れているであろう相手が多少有利にゲームを進めるのはともかく、普通の人間よりも記憶力のある甘楽がカードを揃えられないのはおかしいと思っていた。
それが人ではないデリックが記憶したカードの位置であったから尚更。
「見事だよねぇ。あんな話された後なら尚更注視するのは右手だ。だからそのイカサマを封じさせてもらった。勿論カードをめくる時やシャッフルの時はナイフを抜いていいよ。まぁ俺はイカサマは許せない!なんて言うつもりは無いけどさぁ、フェアにいこうよ」
「…」
頬は熱を帯びて赤く染まり、呼吸は普段の臨也からは考えられないほどに乱れている。
そんな臨也を女は無言で見る。
そこには様々な感情が浮かんでいて、臨也は無意識に口許を歪める。
「…ハンデはいらないとは言ったけど、それじゃあ君の気がすまないだろうから、俺が勝ったら俺の分と合わせて5人分の通行権を貰おうか」
「6人分。静雄の分も」
すかさず訂正を入れる甘楽に、臨也は敵わないなぁと小さく呟く。
「わかったよ。6人分だ。それと…明日から君は俺の駒ね」
見下すように言われた最後の言葉に苛立ちを隠さずに女は笑う。
「いいでしょう。さぁ、2ラウンドを開始しましょう」
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