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タンッ
軽やかな音が窓の方から聞こえて、僕は視線をそちらに向けた。
「ヒバリさん」
「・・・」
そこには沢田綱吉がいた。
窓枠に足を乗せ、窓から進入してくる。
「ぁ、ぁの、ヒバリさん。実は俺、ヒバリさんに話が・・・」
その言葉を聞き終わる前に、僕はトンファーを振るった。
「うわっ!!」
沢田綱吉は僕のトンファーをギリギリでよける。
違う。
当たる直前までトンファーの軌道を見据えて避けた。
わざとギリギリでよけたように見せかけて。
「久しぶりだね」
「な・・・何の話ですか?2日前まで一緒に10年後・・・うわっ!!」
「ふぅん。すっ呆ける気なんだ。別に僕は構わないけどね。君が誰であろうと、応接室への無断進入には制裁が必要だ」
「ちょ・・・ヒバリさん!!うわっ!!」
僕のトンファーをかろうじてよけるように見せながら、彼は逃げる。
比較的広い応接室でも、物凄く大きいわけではない。
僕は徐々に彼を追い詰めていく。
「ヒバリさん、応接室に無断侵入したことは謝りますから、トンファーをしまってください」
「・・・君さ、いつまでその芝居を続ける気なの?」
「芝居って?」
「そう。ならいいよ。僕は僕のやりたいようにやるからね」
「ヒバリさ・・・」
彼を壁際に追い詰め、トンファーを振るう。
力の加減など全くしていない。
直撃すれば確実に頭蓋骨が砕ける。
直撃を避けても、どこか身体の一部にあたれば骨が砕ける。
そして、壁際では逃げ場は無い。
攻撃を防ぐしか手は無い。
ガキインッ
「・・・」
「・・・僕でなければ確実に死んでますよ」
「君だとわかってるからやってるんだよ」
「それはそれは」
「ふんっ」
彼・・・六道骸は僕のトンファーを受けながら笑う。
「お久しぶりです。舞い戻ってきましたよ、輪廻の果てより・・・君に会うために」
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