日々の出来事やはまりものについて。

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2025/12/13

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誕生日おめでとうございました！！

静雄、神谷さん、誕生日おめでとうございました。
2人とも28日だったんですよね。
無理矢理見れば臨也と静雄が同じ誕生日ってことですよね！！
めでたい！！
28日と29日は何故か全然ネットがつながらなくて小説があげられなくて残念でした。
臨也の誕生日にはリベンジを！！
その前にジュリオ誕生日ですね。
では、遅くなった小説は続きからどうぞ。

1日の汚れをシャワーで洗い流し、翌日は休みなので少し夜更かしをしようと考えた静雄は冷蔵庫を開けてお気に入りのプリンを取り出す。
プリンを食べながら幽がリポーターをやり、静雄が好きそうだからと送られたアニマルドキュメンタリーのDVDを見始めてから数十分後、そろそろ寝ようかと静雄が片付けをしていた時、静雄の携帯が鳴りだした。
それは静雄が幽用に設定したメロディで、夜中に何の用だ？と疑問を感じながら携帯を開くとメールが来ていた。
そこにはただ一言。
誕生日おめでとう　と書かれている。
日にちと時刻を確認すれば、28日の0時を少し過ぎたところで、自分でさえ忘れていた誕生日を幽が覚えていてくれたことに静雄は純粋に嬉しさを感じる。
直後に幽が深夜の生ラジオに出演すると知っているからこそ、嬉しさも大きい。
「誕生日か…」
非常識な力を振るうようになってから静雄を恐れずに接している存在は両手で余りが出る程しかいない。
だからこそ、静雄にとって誕生日を祝われるというのはとても特別なのだ。
「サンキュー、幽」
短いお礼の文章を送り、静雄は嬉しさの余韻に浸りながら眠りについた。

1月28日。
池袋の街をふらふらと歩いていた静雄は少々複雑な気分だった。
セルティと門田は兎も角、知り合い程度である杏里、正臣、帝人、何故知っているのか問いたいサイモンなど、多くの人が静雄に会うと誕生日も事について触れてくるのだ。
本来知らないであろう存在まで静雄の誕生日を知っていたという事に静雄は1つの可能性を思いつく。
そして、本能のままにその可能性の気配へと向かった。

「臨也」
「…」
静雄が名前を呼べば、臨也は携帯に向けていた視線をあげる。
「お前がやったのか？」
「幽君は違うよ」
「わかってる」
何を、と聞かずとも臨也は静雄が言いたいことを理解して返事を返す。
予想していたとはいえ、簡単に認められるとどういう反応をすればいいのかわからなくなってしまう。
臨也はそんな静雄をただ黙って見ている。
「…」
「何でこんな事した？」
「決まってるでしょ。暇つぶし」
「…」
「アレ？もしかして期待しちゃってたの？俺に祝ってもらえるって」
「うるせぇ」
いつもより声に怒気が無いことに静雄自身が気付いたのだから、臨也がそれに気付かないはずがない。
「あははははっ！何ソレ！化け物のくせにさぁ！」
「うるせぇ」
「人間で天敵の俺に期待したの？ねぇ、教えてよ」
「黙れ」
臨也は跳ねるように静雄に近付き、静雄の手が届くデッドラインを超える。
普段ならば臨也を殴ろうとしたり、手近な物を投げる静雄だが、今日は暴れる気配がない。
その事に薄く笑いながら臨也は静雄の前でくるりと回る。
「…まぁ、いいけどね。おっと、俺はこれから大切な用があるから帰らせてもらうよ」
「…」
「俺に祝ってほしいならさ…死んでよ。そうしたらいくらでも祝ってあげるよ。じゃぁね！」
言いたいことを一方的に告げ、臨也は素早く静雄から離れるとそのまま走り去る。
内包した苛立ちを発散するように、静雄が電柱を殴りつけた音を聞きながら。

「それは大変だったね」
「あのノミ蟲野郎…何を考えてやがんだ？」
「さぁね。僕には君が臨也を目の前にして暴れなかったことの方が気になるけどね」
「あ？あぁ…そうだよな」
「何で暴れなかったのかい？」
「…」
「言いたくないなら別に言わなくても…」
「アイツに何か裏があるのはわかってんだけどよぉ…家族以外に誕生日祝ってもらうなんて久し振りで嬉しくかったんだよな…。それをやったのがアイツだってのがムカつくけどな」
「そうなんだ」
複雑そうな顔で喋る静雄を見ながら、新羅は内心で呟いた。
臨也は趣向を変えたのかな？と。
 

2011/01/30 SS Trackback() Comment(0)

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