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前回に引き続きデュラララ!!SS。
今回はX'mas話ですが、臨也と甘楽ちゃんの話です。
甘くないです。
それでもOKな方は続きからどうぞ。
*TxMの甘楽ちゃん
臨也の双子の妹で、臨也が唯一『個』で愛する存在。
甘楽ちゃんは臨也に対して家族愛しか持っていない。 「はい、クリスマスプレゼントvv」
臨也が差し出したのは1枚のCD-ROM。
「何コレ?」
「池袋の裏情報入りCD-ROM」
「…」
眼前の臨也は当然とでも言いたげな様子で言った。
池袋の裏情報入りCD-ROM…そんなものをプレゼントされる日が来るとは流石に思ったことがない。
もう1つ言いたいのが臨也の格好だ。
サンタ服。
ソファーの背にかけてあるもう1着を誰が着るかなど考えたくない。
そんな中、私に背を向けてノリノリでパーティの支度を始める臨也に疑問が浮かんだ。
「…確か今日は仕事があったんじゃなかった?」
クリスマスである今日は臨也が仕事、イブの昨日は私に用があった。
だから仕方なく1人でパーティを楽しんだのだと昨日聞いた。
この様子では昨日もこの格好で楽しんでいたのが容易に想像出来る。
「甘楽さぁ、今日シズちゃんといたよね?」
シャンパンを差し出されながら言われた言葉で理解した。
臨也のいつものアレだ。
「いたよ」
静雄とは偶然会った。
事務所の簡単なパーティの後だったらしく、白スーツにネクタイという見たことの無い格好に改めて静雄のカッコ良さというのを感じた。
ちょっとホストに見えたのは本人には黙っておいた。
「シズちゃんさぁ、白スーツだったよね」
「だったら何?」
「見惚れた?」
「カッコ良いと思わなかったと言ったら嘘になるね」
シャンパンを一口飲んでから答えると臨也が表情を歪めた。
普段は感情を読ませないように努力してるくせに、静雄に対しての時はわかりやすい。
「へぇ」
「…臨也、酔ってるの?」
そんなはずがない事くらい私は充分わかっている。
だから、これは私と臨也の一種の言葉遊びのようなものだ。
「…酔ってる。愛しい愛しい甘楽が、よりにもよってシズちゃんをカッコ良いって思ったなんて信じたくないね!」
「…」
「甘楽も俺を愛してよ。俺と同じくらいにさ」
ソファーに座れば臨也もすり寄るようにソファーに乗ってくる。
「臨也の事は好き、だけど、それは臨也の求めているものでは無いよ」
「甘楽、好きだ。愛してる」
「…ありがと」
数えるのも忘れるほど繰り返した会話を今日もまた繰り返した。
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